欧米企業は「多元的なイノベーション」を受け入れるようになってきている。

従来のイノベーションに対する考え方も転換期を迎えている。いままで欧米の企業はそれを「自国で新しいアイデアを考え出し、それを途上国に輸出するもの」と解釈してきた。

しかし、この考え方は日毎に真実味をなくしている。

研究開発拠点を世界中に拡げるなかで、欧米企業は「多元的なイノベーション」を受け入れるようになってきている。

そして、新興国の企業は、あらゆる分野で“革新の旗手”になろうとしている。

イノベーションの本質は、「再考」することにある。

しかしながら、欧米諸国では多くの人々が、技術面の飛躍的な進歩や発明と同一視しており、画期的な新製品に具現化され、エリートたちに受け入れられた後、大衆のもとに伝い落ちてくるものと考えている。

しかしもっとも重要なイノベーションの多くは、製品や製造工程に加えられる漸進的な改良からなり、所得ピラミッドの中心や底辺に属する人々に向けられたものだ。

新興国が飛躍的なイノベーションに大きく貢献していくだろうことに、疑問の余地はない。