「小さな政府」の弱点を補う「大きな社会」というコンセプト。

財政再建のために政府が大規模な歳出削減策を次々打ち出している英国では、キャメロン首相が掲げる「大きな社会」という、新しい政治理念が注目されている。

「大きな社会」のコンセプトは、これまで国家が担ってきた社会福祉を、市民の自発的かつ主体的な活動によって賄おうというもの。行政の手続きを簡素化し、自治体の権限を強化して、市民の社会活動を奨励する。また個人が学校を創設しやすくし、社会企業化へ助成する。まるでウィキペディアのように社会政策もクラウドソーシングで賄い、「小さな政府」の弱点を補おうという発想だ。実際、ソーシャルメディアを好む人々の間では、「大きな社会」の理念は好感をもって受け止められている場合が多いという。